東大の入試問題を見てみよう

1 (A) 「日本語でまとめよ」問題。句読点も字数に数える。

段落毎にまとめるとしようか。各段落のtopic sentence が段落の最初に来るとか、さすが、東大、そんな簡単な問題は出さない。しかし、各段落の内容はまとまっている。ここに読解力の高さがいる。

論文構成としては、「Aだけど、Bだ」という流れを抑えれば―鉄板、鉄板―なんとなく言おうしていることは見えてくる。逆にこれがないと、難解も難解、勝手に話しておけって、感じになる。

例えば、「昔は〜だが、今は〜」、「世界は〜だが、日本は〜」みたいなの。ここは食べることは栄養を取るためだけではなくて、いろいろな役割とか意味を持つ、みたいな感じ。最後の最後の文で、まとめてはくれている。

東大の英語問題の単語レベルは、いわゆる受験英語の範囲内(単語参考書の範囲内)で、ここでは、hyena, choosy くらいかな、範囲外は。「ハイエナ」、「選り好みする」、だ。でも、難しい。単語力を超えて、読解力がいる問題を作るので、流石だと思う。

さて、具体的にまとめると以下のような感じだろう。一行目がメイン、二行目以降がサポートみたいにした。

第1段落

食べ物をシェアするのは人間だけである。

(他の動物は食物を取ってくる。チンパンジーは肉の時だけ)

第2段落

食べ物のシェアが人間の特質を作り、諸活動の機動力になっている。

特質→家族、社会、言語、技術、道徳

活動→食物確保、運搬、配布、調理法、文明の開始

第3段落

シェアして食べる段階から違う段階へと進む(食べることの多様な意味)

食べ物を美味しくする。食べ物が社会階級を表す。食べ続けるための努力をする

全体的に

食べることは、栄養取得のためだけではない。いろんな場面でいろいろな役割・意味を持つ。

(―食べることが、現在の人間を作り上げた駆動力だ!!!―)

解答は、それぞれの段落を繋げれば、答えになりそうだが、やはり、東大は、「全体的に」俯瞰して書いたものを、ドカーンと提示してほしいのではないか、と思う。いろいろな役割・意味のところを、書き換えると良いのではないかな。

1(B)文章問題。

解説。 まずは段落をまとめて、話の流れ。

会話の終わりのタイミングに疑問→調査/実験→その結果→その結果の考察(実験者以外の)

という感じかな。

① マストロヤンニは会話の止め時っていつ?って考えた。

② 最近の研究で、会話の止め時を探った

③ 会話の止め時の判断は間違っている  ( 1 )

④ マストロヤンニは、相手が会話を止めたい時の判断を間違っている、と言う

⑤ 心理学で、やっとこの分野の取り組みが始まった。

⑥ マストロヤンニは同僚と、会話の長さ、止めたいと思った時、実際に終わった時、の質問調査をした。  ( 2 )

⑦ 次に、実際に話してもらって、どこで会話を終えたいかを聞いた。

⑧ 結果、両者が望んだ時間に終わったのは2%、片方が30%、長すぎは半分。しかし、驚きは10%は短い、ということ。  ( 3 )

⑨ 相手がいつ終わりたいかはほとんどが判断できない

⑩ ウィートリーの考え。終わり方が分からないと会話自体がグチャグチャになる(だから、コーヒーとか料理を食べながら話すのだ。食べ終わりが、話の終わり時と分かる)

⑪ エプリーの疑問。もし会話が望んだ時に完璧に終わるとどうなるのか?  ( 4 )

⑫ ピッタリのタイミングで終わるのが良い会話なのか、研究の結果が待たれる。

⑬ 他の興味も湧いてきた ( 5 )

⑭ ブルックス。研究はまだまだこれからだ。

(ア)

(1)調査した。( 1 )だった。実際には人は判断できない。この流れだから、「会話は終わりたい時には終わらない」というのを入れたい。e か dか。しかし、dは「両方の実験調査で」とあるので、ここまで一つしかないので、eが答である。

(2)は、話の流れからは、想像が難しい。むしろ、選択肢の中の ほとんどが家族や友人の会話だった、が過去完了を使っているし、ピッタリと来る。

(3)はもう both studies が決めて、上の段落で、1つ目と2つ目の実験のことがでている。ここだろう。

(4)会話がピッタリ終わって、果たしていいのかな、というピッタリ終わったらこういうのがだめだよねぇ、とか言ってそうなので、bだろう。

(5)は、他にも研究の範囲が広がるなぁ、という段落で、a も「会話の始め方」とか言っているので、良さそうなのだが、「どうやったらできるのか」という文なのが、ちょっと。方法論ではなく研究の対象の話なのところがズレている。それに、この話がほぼ全部「終わり方」の話で終始している。ということで、What about …? の f が答で良いのでは。 

a 相手がいつ会話を始めたいかをピタリ当てることができるのか

b 新しい洞察、新しい考え、面白い事実を、他の人だったらもと長く深くできた会話をさけることで、どれくらい聞き損なっているのか?

c だいたいが家族か友人かの会話であった。

d 両方の実験とも、概ね、望んでいた時間は実際の半分だったと報告した

e 研究チームは、会話は両側が終わりたい時には終わらないというのが分かった

f グループでの会話の力関係はどうだろうか

(イ) 

しかたかったけどできなかった、のwould have liked

実現しなかった、の完了不定詞

like A to B の熟語のパターン

という3つを考えて、以下の語順。私は他には思いつかない。

Afterward the team asked the subjects イ(when they would have liked the conversation to have been over) and to guess about their partner’s answer to the same question.

2(A)「芸術は社会の役に立つべきだ」という自由英作文

まぁ、骨組みを作る

① 賛成か反対かの表明→その理由→具体的な補足

② 賛成か反対かの表明→その理由1→その理由2

③ 賛成か反対かの表明→その理由1→→具体的な補足その理由2→具体的な補足

 この文字数では最後にまとめを書けない。骨組みを作る。

理由を作成する。箇条書きにしたが、それぞれが絡み合っている。

賛成の理由 1物質主義で人の心を取り戻す 2芸術の天才的発想法が現状のブレイクスルーになる 3リラックス効果がある 

反対の理由 1芸術で経済は回らない 2芸術で社会問題が解決できない 3芸術家は世間から断絶する傾向がある

賛成論的なのを一つ。骨組み①的な感じで。

Art should make contributions to society.  Now it is in the age when economy comes first.  This tendency has caused the society to drive toward to the economical thrives.  As a result, a lot of people have got to suffer from stresses.  To overcome these inner pains, we need the power of art, which can relieve us of these sufferings.  We need to have some time to be immersed in art.   

反対論的なのも一つ。

If art could help the society, I would say it should do so.  First of all, art is not helpful in any ways in this modern world. In poor countries, money must come before art.  Few can make a living by making or enjoying any kind of art.  Besides poverty, there are so many things to solve now in many fields, domestically or internationally, but I don’t think art can make any contribution to the solutions. 

(B) 日本語の英訳。

…外部に立っているからこそ見えるものがあるのだから、それはそれでいいのだが、わたしなどは、もし自分が旅人ではなくて現地人だったらこの町はどんな風にみえるのだろうか、と考えることが多い。

私なら、の英作文

It may be no problem at all, for there should be something the visitors can notice because of being a stranger there. When I visit a town, however, I often wonder how the place would look to me if I were a local person.

日本語を分かりやすい日本語にする、という鉄則はご存知だね。「からこそ見える」とか「それはそれでいい」とか「現地人」とか、ね。考えましょ。

4 「間違いを探しなさい」問題

(21) すみません。分かりません。ごめんなさい。aとdとeは正しいと思います。b も正しいと思うんですが、じゃぁ、cか、となるんですが、cのどこ?って感じです。be+to 不定詞とかじゃなくて、普通にis でいいじゃん、って。そこ? ごめんなさい。

(22)これは(e)がmake the most of じゃないので、e

(23) cの「時代」は複数の times でしょう

(24) d かな、as … (as)の中に extremely はないじゃないの、でしょ?極端に、で同等比較?

(25) 見た瞬間、a は現在完了形だな、since だけに、って。

*(21)は分からない。分かる人がいるんですか?文法問題じゃなくて文体問題? 赤本が出るのを待ちましょう。

4(B)和訳問題 (ア)については soが指す内容を明らかにして訳すこと

(ア)小4の子はその本が借りられると思っていなかった。担任の先生が黄色のラベルが貼ってある本を借りるように言っていたからだ。

*先生が借りるように言った、というのは小4が読むのは黄色のラベルだよ、という指導があった、ということ。で、そうじゃない本、これ、読んでいいの?となった。

(イ) 子供に読み方を教えるという大事な仕事と読書の楽しさを教える大事な仕事の間には溝がある。

*calling は、原則通りに、「職業」的な訳にしています。元は、神からの命令されたこと、みたいな感じ、なのかな。読み方を教える、は、日本で言えば、国語の力、でしょうか。

 (ウ)ラベルを使おうが、年齢別ルールを作ろうが、厳密な方針を打ち出そうが、選択の幅を狭めるというのは子供を本好き、読書好きにする方策ではない。

*ここは単語力と文法力(そう難しくはないけど)の勝負。ラベルは色分けすること、年齢別ルールは小4は黄色ラベルというルール、厳密な方針は、それ以外は読むな、という指導方針、という風に、最初のエピソードをなぞらえていますね。

◎ 国語力VS本好き、で図書館の先生は、そりゃ、後者を作らないとなぁ、って主張している。

5 長文。

自分が子供の頃の話。

LGBTがテーマという、実に、東大は最先端にいる。数十年前でLGBTという言葉もない時代、子供の時に感じていた違和感からその原因が分かり決意するまで、を綴っている。

問題もこの流れに沿って出されている。東大の問題は、単語や文法の知識を超えて、もう現代文の問題である。ただ、英語で書いてあるだけ。

段落で流れをまとめる。流れを見れば答は分かる。

① ビデオを見る前のシーン。そのビデオの姿を思い出して書いている。自分の体のことを自分のLBGT的人生のことと重ねている(ただ、ここはまだ?だが)。

②  男は男、女は女という子供時代に劇で男の子の役をさせられたことの話が出る

③ いやそうさせてもらった、と言う (ここで話がLGBT的なことだなと分かり始める)

④ その時の自分、女の子であったが、どこか違う。違和感。絵の授業の話が出る。皆は自分のことをスラスラ描く。

⑤  彼女は渦巻を描いた。(自分を分かんないんだけど、という比喩)

⑥ ビデオが始まる。他の兄弟は恥ずかしそうだが、彼女はそうではない。自分のことを示すことが好きな傾向があるという分析。(この人が小説家であることが示唆されている)

⑦ ビデオが始まる。講堂の舞台。

⑧ 彼女の姿が登場。その描写。今までは自分を見ること好きではなかったのだが…(心と身体の乖離)

⑨ これは、すぅっと入ってくる。(心と身体の一致)

⑩ 母、「かっこいい男の子だ」

⑪ 彼女の心、「分かっているわ」

⑫ その後、彼女が無理しているのを止めた。男の子が好きなことをする自分、男の子がしていることをさせてもらえない悲しみ、の描写。

⑬ ある日のカミングアウト。親の説得。自分が悪いのではなくて、世間の考えがおかしい的なことを理解。

⑭ ジェンダークイアという言葉がない時代だった。(そんな辛い時代を生きてきたのよ)

*苦しかったけど、しっかり前を向いて、自分を大切に生きていた、という著者の姿が想像される。淡々と周りを描写しながら、自分の喜怒哀楽を抑えて短く自分の気持ちを伝える。くどくどと説得しないからこそ、どこか、芯の強さを感じる。

A ② 段落の下線部

B   How had they known what they had looked like (so easily)?

 *How did you know? 「どこで知った?なんでできる?」みたいな会話表現を、抽出話法(直接話法と間接話法の中間)で書いてあるから、難しい。しかも、語句整序問題。クゥ~。さらに、what do XXX look like? 「XXXはどんなに見える?」の間接疑問。クゥ~。

C ⑧⑨段落の下線部

D ア 26 flush 27 hate 28 shock 29 pleasure 30 love

*26「顔が〜」の「〜」に入るのはこれだろう。27違和感を感じさせる自分を見るのは「嫌だろう」28みんながスラスラ描いて、自分は変なの、これは「ショック」か「楽しいか」のどちらかの名詞。2930自己表現が「ショック」か「楽しいか」、「好き」か「嫌い」か

イ C 

*話の流れが分かれば、簡単じゃないかな。むしろ簡単すぎて、受験生を逆に迷わせる、東大がこんな簡単なはずがない!、という恐ろしい罠かもしれない。

1 (A) 以下の英文を読み、その内容を70〜80字の日本語でまとめよ。句読点も字数に数える。

段落毎にまとめるとしようか。各段落のtopic sentence が段落の最初に来るとか、さすが、東大、そんな簡単な問題は出さない。しかし、各段落の内容はまとまっている。ここに読解力の高さがいる。

論文構成としては、「Aだけど、Bだ」という流れを抑えれば―鉄板、鉄板―なんとなく言おうしていることは見えてくる。逆にこれがないと、難解も難解、勝手に話しておけって、感じになる。

例えば、「昔は〜だが、今は〜」、「世界は〜だが、日本は〜」みたいなの。ここは

食べることは栄養を取るためだけではなくて、いろいろな役割とか意味を持つ。

みたいな感じ。最後の最後の文で、まとめてはくれている。

 東大の英語問題の単語レベルは、いわゆる受験英語の範囲内(単語参考書の範囲内)で、ここでは、hyena, choosy くらいかな、範囲外は。「ハイエナ」、「選り好みする」、だ。でも、難しい。単語力を超えて、読解力がいる問題を作るので、流石だと思う。

 さて、具体的にまとめると以下のような感じだろう。一行目がメイン、二行目以降がサポートみたいにした。

第1段落

食べ物をシェアするのは人間だけである。

(他の動物は食物を取ってくる。チンパンジーは肉の時だけ)

第2段落

食べ物のシェアが人間の特質を作り、諸活動の機動力になっている。

特質→家族、社会、言語、技術、道徳

活動→食物確保、運搬、配布、調理法、文明の開始

第3段落

シェアして食べる段階から違う段階へと進む(食べることの多様な意味)

食べ物を美味しくする。食べ物が社会階級を表す。食べ続けるための努力をする

全体的に

食べることは、栄養取得のためだけではない。いろんな場面でいろいろな役割・意味を持つ。

(―食べることが、現在の人間を作り上げた駆動力だ!!!―)

解答は、それぞれの段落を繋げれば、答えになりそうだが、やはり、東大は、「全体的に」書いたものを、ドカーンと提示してほしいのではないか、と思う。いろいろな役割・意味のところを、書き換えると良いのではないかな。

(B)

解説。 まずは段落をまとめて、話の流れ。

会話の終わりのタイミングに疑問→調査、実験→その結果→その結果の考察(実験者以外の)

という感じかな。

マストロヤンニは会話の止め時っていつ?って考えた。

最近の研究で、会話の止め時を探った

会話の止め時の判断は間違っている  ( 1 )

マストロヤンニは、相手が会話を止めたい時の判断を間違っている、と言う

心理学で、やっとこの分野の取り組みが始まった。

マストロヤンニは同僚と、会話の長さ、止めたいと思った時、実際に終わった時、の質問調査をした。  ( 2 )

次に、実際に話してもらって、どこで会話を終えたいかを聞いた。

結果、両者が望んだ時間に終わったのは2%、片方が30%、長すぎは半分。しかし、驚きは10%は短い、ということ。  ( 3 )

相手がいつ終わりたいかはほとんどが判断できない

ウィートリーの考え。終わり方が分からないと会話自体がグチャグチャになる(だから、コーヒーとか料理を食べながら話すのだ。食べ終わりが、話の終わり時と分かる)

⑪ 

エプリーの疑問。もし会話が望んだ時に完璧に終わるとどうなるのか?  ( 4 )

ピッタリのタイミングで終わるのが良い会話なのか、研究の結果が待たれる。

他の興味も湧いてきた ( 5 )

ブルックス。研究はまだまだこれからだ。

(ア)

(1)調査した。( 1 )だった。実際には人は判断できない。この流れだから、「会話は終わりたい時には終わらない」というのを入れたい。e か dか。しかし、dは「両方の実験調査で」とあるので、ここまで一つしかないので、eが答である。

(2)は、話の流れからは、想像が難しい。むしろ、選択肢の中の ほとんどが家族や友人の会話だった、が過去完了を使っているし、ピッタリと来る。

(3)はもう both studies が決めて、上の段落で、1つ目と2つ目の実験のことがでている。ここだろう。

(4)会話がピッタリ終わって、果たしていいのかな、というピッタリ終わったらこういうのがだめだよねぇ、とか言ってそうなので、bだろう。

(5)は、他にも研究の範囲が広がるなぁ、という段落で、a も「会話の始め方」とか言っているので、良さそうなのだが、「どうやったらできるのか」という文なのが、ちょっと。方法論ではなく研究の対象の話なのところがズレている。それに、この話がほぼ全部「終わり方」の話で終始している。ということで、What about …? の f が答で良いのでは。 

a 相手がいつ会話を始めたいかをピタリ当てることができるのか

b 新しい洞察、新しい考え、面白い事実を、他の人だったらもと長く深くできた会話をさけることで、どれくらい聞き損なっているのか?

c だいたいが家族か友人かの会話であった。

d 両方の実験とも、概ね、望んでいた時間は実際の半分だったと報告した

e 研究チームは、会話は両側が終わりたい時には終わらないというのが分かった

f グループでの会話の力関係はどうだろうか

(イ) 

しかたかったけどできなかった、のwould have liked

実現しなかった、の完了不定詞

like A to B の熟語のパターン

という3つを考えて、以下の語順。私は他には思いつかない。

Afterward the team asked the subjects イ(when they would have liked the conversation to have been over) and to guess about their partner’s answer to the same question.

2(A)「芸術は社会の役に立つべきだ」という主張について、あなたはどう考えるか。理由を添えて、60〜80語の英語で述べよ。

まぁ、骨組みを作る

① 賛成か反対かの表明→その理由→具体的な補足

② 賛成か反対かの表明→その理由1→その理由2

③ 賛成か反対かの表明→その理由1→→具体的な補足その理由2→具体的な補足

この文字数では最後にまとめを書けない。骨組みを作る。

理由を作成する。箇条書きにしたが、それぞれが絡み合っている。

賛成の理由 1物質主義で人の心を取り戻す 2芸術の天才的発想法が現状のブレイクスルーになる 3リラックス効果がある 

反対の理由 1芸術で経済は回らない 2芸術で社会問題が解決できない 3芸術家は世間から断絶する傾向がある

賛成論的なのを一つ。骨組み①的な感じで。

Art should make contributions to society.  Now it is in the age when economy comes first.  This tendency has caused the society to drive toward to the economical thrives.  As a result, a lot of people have got to suffer from stresses.  To overcome these inner pains, we need the power of art, which can relieve us of these sufferings.  We need to have some time to be immersed in art.   

反対論的なのも一つ。

If art could help the society, I would say it should do so.  First of all, art is not helpful in any ways in this modern world. In poor countries, money must come before art.  Few can make a living by making or enjoying any kind of art.  Besides poverty, there are so many things to solve now in many fields, domestically or internationally, but I don’t think art can make any contribution to the solutions. 

(B)

…外部に立っているからこそ見えるものがあるのだから、それはそれでいいのだが、わたしなどは、もし自分が旅人ではなくて現地人だったらこの町はどんな風にみえるのだろうか、と考えることが多い。

It may be no problem at all, for there should be something the visitors can notice because of being a stranger there. When I visit a town, however, I often wonder how the place would look to me if I were a local person.

4 「間違いを探しなさい」問題

(21) すみません。分かりません。ごめんなさい。aとdとeは正しいと思います。b も正しいと思うんですが、じゃぁ、cか、となるんですが、cのどこ?って感じです。be+to 不定詞とかじゃなくて、普通にis でいいじゃん、って。そこ? 

(22)これは(e)がmake the most of じゃないので、e

(23) cの「時代」は複数の times でしょう

(24) d かな、as … (as)の中に extremely はないじゃないの、でしょ?極端に、で同等比較?

(25) 見た瞬間、a は現在完了形だな、since だけに、って。

(21)は分からない。分かる人がいるんですか?文法問題じゃなくて文体問題? 赤本が出るのを待ちましょう。

4(B)和訳問題 (ア)については soが指す内容を明らかにして訳すこと

(ア)小4の子はその本が借りられると思っていなかった。担任の先生が黄色のラベルが貼ってある本を借りるように言っていたからだ。

*先生が借りるように言った、というのは小4が読むのは黄色のラベルだよ、という指導があった、ということ。で、そうじゃない本、これ、読んでいいの?ということ。

(イ) 子供に読み方を教えるという大事な仕事と読書の楽しさを教える大事な仕事の間には溝がある。

*calling は、原則通りに、「職業」的な訳にしています。元は、神からの命令されたこと、みたいな感じ、なのかな。読み方を教える、は、日本で言えば、国語の力、でしょうか。

 

(ウ)ラベルを使おうが、年齢別ルールを作ろうが、厳密な方針を打ち出そうが、選択の幅を狭めるというのは子供を本好き、読書好きにする方策ではない。

*ここは単語力と文法力(そう難しくはないけど)の勝負。ラベルは色分けすること、年齢別ルールは小4は黄色ラベルというルール、厳密な方針は、それ以外は読むな、という指導方針、という風に、最初のエピソードをなぞらえていますね。

◎ 国語力VS本好き、で図書館の先生は、そりゃ、後者を作らないと、って主張している。

自分が子供の頃の話。

LGBTがテーマという、実に、東大は最先端にいる。数十年前でLGBTという言葉もない時代、子供の時に感じていた違和感からその原因が分かり決意するまで、を綴っている。

問題もこの流れに沿って出されている。東大の問題は、単語や文法の知識を超えて、もう現代文の問題である。ただ、英語で書いてあるだけ。

段落で流れをまとめる。流れを見れば答は分かる。

① ビデオを見る前のシーン。そのビデオの姿を思い出して書いている。自分の体のことを自分のLBGT的人生のことと重ねている(ただ、ここはまだ?だが)。

②  男は男、女は女という子供時代に劇で男の子の役をさせられたことの話が出る

③ いやそうさせてもらった、と言う (ここで話がLGBT的なことだなと分かり始める)

④ その時の自分、女の子であったが、どこか違う。違和感。絵の授業の話が出る。皆は自分のことをスラスラ描く。

⑤  彼女は渦巻を描いた。(自分を分かんないんだけど、という比喩)

⑥ ビデオが始まる。他の兄弟は恥ずかしそうだが、彼女はそうではない。自分のことを示すことが好きな傾向があるという分析。(この人が小説家であることが示唆されている)

⑦ ビデオが始まる。講堂の舞台。

⑧ 彼女の姿が登場。その描写。今までは自分を見ること好きではなかったのだが…(心と身体の乖離)

⑨ これは、すぅっと入ってくる。(心と身体の一致)

⑩ 母、「かっこいい男の子だ」

⑪ 彼女の心、「分かっているわ」

⑫ その後、彼女が無理しているのを止めた。男の子が好きなことをする自分、男の子がしていることをさせてもらえない悲しみ、の描写。

⑬ ある日のカミングアウト。親の説得。自分が悪いのではなくて、世間の考えがおかしい的なことを理解。

⑭ ジェンダークイアという言葉がない時代だった。(そんな辛い時代を生きてきたのよ)

*苦しかったけど、しっかり前を向いて、自分を大切に生きていた、という著者の姿が想像される。淡々と周りを描写しながら、自分の喜怒哀楽を抑えて短く自分の気持ちを伝える。くどくどと説得しないからこそ、どこか、芯の強さを感じる。

A ② 段落の下線部

B   How had they known what they had looked like (so easily)?

 *How did you know? 「どこで知った?なんでできる?」みたいな会話表現を、抽出話法(直接話法と間接話法の中間)で書いてあるから、難しい。しかも、語句整序問題。クゥ~。さらに、what do XXX look like? 「XXXはどんなに見える?」の間接疑問。クゥ~。

C ⑧⑨段落の下線部

D ア 26 flush 27 hate 28 shock 29 pleasure 30 love

*26「顔が〜」の「〜」に入るのはこれだろう。27違和感を感じさせる自分を見るのは「嫌だろう」28みんながスラスラ描いて、自分は変なの、これは「ショック」か「楽しいか」のどちらかの名詞。2930自己表現が「ショック」か「楽しいか」、「好き」か「嫌い」か

イ C 

*話の流れが分かれば、簡単じゃないかな。むしろ簡単すぎて、受験生を逆に迷わせる、東大がこんな簡単なはずがない!、という恐ろしい罠かもしれない。

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