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オモシロ英語雑学 映画「独裁者」でチャップリンが演説をします。当時、ヒットラーが台頭してきた時代、その独裁政治を強烈に訴えます。勇気がある行為です。最後の演説は映画史上有名なシーンです。今こそ、その言葉に耳を傾けたいと思います
私のHPに動画と英文と訳を上げています。→ここです。
1 チャップリンのこと
無声映画時代から映画界を引っ張ったチャップリンです。若い人は見たことがないでしょうけど、今でも、その無声映画を見ても、笑えます。動きと顔の表情で、観客の心を動かしました。
当時、バスター・キートンという人気喜劇俳優もいて、この人もおもしろいのですが、ひょっとして、映像で笑わす、って部分は、全部二人がやってしまったのでは、と思ったりもします。二人の映画を見れば、いや、ドリフじゃん、って絶対に言うと思います。
チャップリンの無声映画で、最高の人気を誇るのが「街の灯」です。機会があったら、見てください。少なくとも、私は映画ファンだ、と自負しているならば、三回は見ておかないと、そんな台詞は言えないでしょう。
偉人中の偉人です。話は山ほどあります。詳しくはWikipedia のここを見てください。→ここをクリック
2 映画のこと
ドイツがポーランドに侵攻した後に作った映画です。ヒットラーのことを真っ向から批判しています。日本はドイツの同盟国でしたので、公開は戦後になってからです。
チャップリン初の完全トーキーでした。「モダンタイムス」の最後でちょっとだけトーキーになっています。このちょっとだけトーキーの部分も映画史上超有名です。
この演説には、アメリカの右翼勢力の中に非難の火種を生み、後にアメリカ追放の遠因となったと言われています。
3 演説の英語のこと
単語の説明をします。
1段落
conquer 「征服する」 gentil 「否ユダヤ教徒」 misery 「惨め」 despise 「軽蔑する」
2段落
greed 「貪欲」 barricade 「囲む」 goose-step (step だけで「踏みつける」ですが、goose-step にして、ナチスをイメージさせています。ナチスの行進の時の、膝を曲げずに脚を上げる歩き方です) abundance 「豊富」
3段落
aeroplane 「飛行機」 brotherhood 「同胞」 despairing 「絶望している」 torture「苦しむ」 imprison 「刑務所に入れる」
4段落
those who 「〜する人々」 progress 「進歩」 perish 「消える」
5段落
regiment 「訓練する」 cattle 「家畜」 cannon fodder 「使い捨て」 the unloved ・ the unnatural (the+形容詞、愛されない事、自然で無い事)
6段落
「聖ルカの福音書」 the Kingdom of God is within man 「神の国は汝らのうちにあり」 (私はキリスト教徒ではないので、これを解説はできませんが、話の内容でいえば、1人1人にちゃんとした、神が認めてくれる、人格、徳がある、ということのように感じます)
7段落
rise to power 「権力を握る」 fulfil 「果たす」
8段落
do away with 「なくす」 intolerance 「不寛容」
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