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オモシロ英語雑学 カサブランカ Casablanca、という昔の映画です。白黒映画です。古典です。今の人には「源氏物語」的に遠い存在でしょうが、「源氏物語」的に好きな人には好きな映画です。名台詞の宝庫です。英語の勉強にも良いのではないか、と思います。映画ファンにも良い映画です。台詞をご紹介します。

Casablanca の三つの場面の動画です

ここに台詞スクリプトとその訳があります。この文をクリックしてください。

カサブランカという映画のこと

1942年のアメリカ映画。恋愛要素と愛国心要素を巧みに組み合わせた名作で、第16回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞の3部門を受賞する。各種のオールタイムベストのランクでは、常にランク上位に。ラストの空港シーンは有名。主人公リックの台詞がとにかくカッコイイ。さらに、映画の台詞ベスト100とかには、星の数ほどある映画の中で、一つ入るだけでも凄いのに、三つは入っています。

動画のシーン1より

Of all the gin joints in all the towns in all the world, she walks into mine.
世界のどの町にも山ほどの飲み屋があるのに、彼女が俺の店に来るとは

突然、感情を露わにします。あの冷静なリックが、ということで有名。gin joint 「酒場」という意味です。私はこの映画でその意味を知り、この映画でしか聞いたことがありません。

動画のシーン2より

Sam, I thought I told you never to play... 
サム、それを弾くなって言わなかったか

順番が逆ですが、このシーンの後に、上の動画のシーンになります。実は、その動画シーンの後に、Samに Play it! と命令します。 If she can stand it, I can. 「彼女が耐えられるなら、俺もできる」と続きます。
この二つがごっちゃになって、”Play it again,” というのが、ハンフリーボガードの決め台詞として、人々の記憶に残っていきます。実際には、その通りに言ってはいませんが。高倉健の「死んでもらいます」も同じだと聞いたことがあります。

The fundamental things apply,  As time goes by.
人生の規則通りになる、時の過ぎゆくままに

歌詞の一部です。この日本語のインパクトは強く、日本では歌謡曲全盛期に、沢田研二が「時の過ぎゆくままに」と歌っていました。作詞はあの阿久悠です。
細かく言うと、「時間がどんどん過ぎていくんだけど(これは変わらない)」という方が、意味に近いです。

動画のシーン3より

We'll always have Paris.
いつもパリがあるじゃないか

もう、こんな言葉は映画の主人公しか言えません。パリでの悲しい想い出を、大事な想い出に変えた瞬間です。詳しくは映画を見て下さい。

Here's looking at you, kid.
君の瞳に乾杯

Here’s to〜という乾杯の表現です。しかし、この台詞は、英語でも有名ですが、日本語の訳も有名です。この訳は秀逸すぎて、天才か!と思います。

その他の台詞

次のも有名でしょう。リック登場してすぐに出てきますから、見た人はよく覚えています。
(昨日はどこにいたの?と聞かれ)That’s so long ago, I remember.
(今日会える?と聞かれ) I never make plans that for ahead.
「そんな昔のことは覚えていない」「そんな先のことは分からない」という訳になっています。

そして、映画の最後の台詞
I think this is the beginning of a beautiful friendship.
愛国者映画でもある、という余韻も残します。

まとめ

男のダンディズム、って言葉が、今の時代にどんな含みがあるか分かりませんが、こうとしか言えない映画です。でも、これが男じゃないンですか……時の過ぎゆくままに

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