[EnglishMonger 英語屋さん]
表記タイトルにあるように、Sの発音の「ス」または「ズ」で英語と日本語でズレる事象をあげましょう。英語では「ス」と言っているのに、その単語由来のカタカナ語が「ズ」になっているのがあり、その逆もあります。
英語の発音で語尾のs が、有声音の「ズ」であっても、無声音化するので、「ス」でもいいかな、とも思う。いいじゃないのそれくらいという人も多いでしょうが、厳密に迫る人は、そこを突っ込みます。今回は、私がそうです。
列挙しましょう
1 Hanshin Tigers 「阪神タイガース」
ここから行きましょう。複数形を作る語尾の s は、発音のルールがあって、「ス」となるのは無性子音の後だけです。P, K, F, T (Tは TS で「ツ」になりますが)。だから、
「阪神タイガーズ」が正しい。
面白いのは、本場アメリカ大リーグの「猛虎」チームも「デトロイト・タイガース」と「デトロイト・タイガーズ」と両方の表記が見られ、むしろ、「タイガース」になっている場合が多い。
それとも、発音に近いカタカナにした「横浜車夫英語」のようなものだったのかな?「こっちに来い」は「カメ」だ、Come here.がこうなる。
全部清音にしたら、美しいって思ったのかな?濁音に「負け」の印象でもあったのかも。

2 News 「ニュース」 Blues 「ブルース」 Sales 「セールス」 Green Peas 「グリーンピース」
「ズ」です。Tigersと同じ無声音化が理由と思われます。
ニューズ、ブルーズ、セールズ、グリーンピーズ、が正しいです。
3 Loose 「ルーズ」
ルーズソックスと言います。これは、逆です。無声音化の逆です。
「ルース」です。
このズレの原因は分かりません。英語にloseがあるのに、わざと混乱する方向にもっていってます。
smooth の最後も無声音です。「スムーズ」ではありません。

4 Hose 「ホース」 Close-up 「クロースアップ」
水を撒くホースです。これも逆です。しかも、二重母音ですから、性格に表記すると「ホウズ」です。
ホースだと horse も同じだから、これも、わざとのように混乱させています。
Close-up も「クロウスアップ」が正しいです。
close の二つの発音で混乱しています。クロースアップと表記されているのも増えてきました。
5 Charisma「カリスマ」 Cosmos「コスモス」 Fantasy「ファンタジー」
語中の s でズレている例です。普段から気になっているのをあげました。
「カリズマ」、「コズモス」、「ファンタシー」です。
カタカナ語通りに発音しても、通じるのでしょうが、聞いた時にウッとなったものです。もう、カタカナ語を最初に作った人の責任でしょう。
6 Tacos 「タコス」
この単語の s は面白くて、これは実は複数形で、単数形は Taco です。英語の発音のルールからすれば、「タコズ」で、そんな風に発音する人もいます。しかし、これは、スペイン語で、その発音が「タコス」だから、それが生き残っています。だから、このままで良いとなります。
「タコス」です。

まとめです
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